株式会社光コムが、新しい非接触・高速の形状測定器をリリースしたのでご紹介したいと思います。
世界初の非接触式三次元形状測定器
さまざまな波長の光を櫛状に並べることで、対象物に接触することなく、高速・高精度でミクロン測定できる「光コム」の技術を応用し、自動車、航空・宇宙関連など、製造分野においてミクロン精度の高速検査を行う機器・システムを提供しています。これまでの測定器は、測定ルーム内での利用が前提となっていましたが、同社の機器により生産現場の目視業務を完全自動化し、検査結果の全データ化が可能となりました。あ通常の測定器とは異なる光源(光コム)を利用しているため、大型・複雑な部品も10ミクロン単位での測定が行えます。また、外乱光の影響を受けないこと、カスタマイズが容易であることなどから、インライン測定(生産ラインに測定器を組み込む形式)、ニアライン測定(生産ラインのすぐ隣に測定器を単体で設置する形式)が可能となっています。
新しい技術により、今まで検査員の目視に頼ってきた作業を、短い時間で自動的に進めることができ、ミスもなくなり、コストを削減することが可能です。工数の兼ね合いから、生産ラインの一部を抜き取り検査している現場が多いが、全数検査が可能になり、検査結果も具体的な数字として記録できるため、品質管理のデジタル化を進めることもできるようになるとのこと。また、同社では、今後も国内自動車分野での実績を増やし、2017年度には海外での展開を予定しているそうで今後の展開が気になるところですね。
[参考サイト]
株式会社光コム プレスリリース